ずっとまだ迷っている

迷っているのは、職業名のこと。
職業名、尋ねられたら「占い師」と答えています。
そうだよね…それしかないよねって。

だけど実はしっくりきていなくって、
本当にわたし、占い師なんだろうかって職業欄に書いたり人に話したりしながら、頭の片隅でうっすら毎回思っているのです。

占星術家…もっとちがう。
タロット占い師…これもどうだろう…。
西洋占星術もタロットもどちらもたくさん使っている。
そう言うにはどっちのことも極めきっていない気持ちがある。
自分自身の本当に手足のようなツールとして使っている。けれど、ここに愛があるのかどうかがわからない…というところがあるんだと思う。
ここにはもともと占い好きだったわけじゃない、というひけめもある。
多分、いろんな占い師さんと無意識に比較している。そこに愛がどれぐらいあるかを。

一番近いのは「セッションする人」ということになるんだけど、それは職業名としてちょっと…通りにくいよね。

実はわたしは「鑑定」という言葉を基本あんまし、自分からは使っていません。
使ったらいろいろとても便利なんだけれど、
自分の中のイメージで鑑定って、
自分一人でお客さまにお伝えていくこと…というのがあるんだと思う。
HPなどで「セッション」としているのは、二人で重ね合わせていく時間だと思っているから。
例えば、「向いている仕事」と尋ねられた時に、わたしはドンピシャリで「絶対にこの職業」とは言うことはできない。
現状のお話を伺って、その上でこの出生図(生まれた瞬間の天体の位置図)ならこんな使い方ができるかもとか、それはちょっと違うかもねとか。
そうやってすり合わせながらお話を進めていく、というのがわりとデフォルト。
なので予言チックなことができないというか…。
直感とか霊感とか…まじでない…期待して来られた方、ほんとごめん…である。

わたしの中の占い師像というのも、予言とか、もっとマジカルなことができる人。もっと特別な感じのことができる人、そういう子供の頃からの刷り込みがあって、自分はそれにはあてはまることがなさそう…というのもあるんでしょうね。
(だから予言チックなことができる方、本当にすごいって思ってて、一応占い師的に勝手にコンプレックスを抱いたりもしています…)

お客さんとお話し終わってよく思うのは、自分の仕事は「相談業」なんだなということ。
お客さんのご相談に応えていくために使うのは占いの技術という…。
案外技術屋さんかもな、とはこっそり思っています。

そういったものをゆるく受け入れてくれるのが「占い師」という言葉にはなるのだろうけど、厳密に言うとどうなの…?というか、
何かマジカルなものを求めて来てくださった方々に、期待に応えられなくてごめんーーーという勝手な思い込みなのかもしれん。

すみません。
わたしの謎のこだわりについて、という話だよね。これ。
答えはなにかの形でいつか出すのかもしれない。
10年近く、ずっとなんとなくそのままにしています。