それでも人生は続いていく、なので。

4月の占いとコーチングのおしらせのこと、まとめました。

★4月のスケジュール、更新しました。
https://nakamurakaeru.com/thismonth202204/

★4月のコーチングのおしらせです。
https://nakamurakaeru.com/coaching/notice202204/

そしてひさしぶりにタロット、西洋占星術とも対面にてグループレッスンを開催します。

★西洋占星術のグループレッスンについて。
https://nakamurakaeru.com/astrogrouplesson202204/

★タロットグループレッスンについて。
https://nakamurakaeru.com/tarotgrouplessen202204/

どちらもはじめてさん向けです。
お問い合わせもお気軽にどうぞ。

 

毎月スケジュールをアップする時に、なにか違うことも書きたいと思っているのですが、
もう…まるっきりまたもや占いのことではなくなってしまいまして…。

このあいだ、友人と話していた(というか聞いてほんとそうそうと思った)話から自分のことをちょっと。

 

えーっと今、朝ドラ「カムカムエヴリバディ」を観ています。
あともうちょっとで終了、という地点なのだけれど(3月末現在)、

けっこうなかなかすごいドラマだなと思っていて、
さすがドラマで波乱万丈だし夢物語ではあるのだけれど、
実際のわたしたちの現実は厳しくて、夢見たことはすべてが叶うわけでは正直なかったりする。
そういった挫折も描きつつ、それでもよくなっていく…という夢というか。

ドラマの登場人物たちは目に見えるような成功は…しない。
三代にわたる100年間の女性(おばあちゃん・娘・孫)たちとその家族のストーリーなのですが、
二代目の主人公の夫のジョーは関西ナンバーワンのトランペッターで将来を嘱望され、東京へレコーディングに行きながら、突発的に発症した謎の病でトランペットが吹けなくなる。

三代目の主人公の恋人は大部屋俳優からなかなか抜けられないところで事件を起こし、俳優を辞め、映画村を去る。

二代目の夫のジョーは発病後30年経って、音楽を奏でる楽しさを思い出し、トランペットは吹けないまま、ピアノに転向する。

三代目の恋人は…とりあえず違う仕事で映画村に戻ってきたよ!
まだなにやっている人か不明だけれど、少なくとも不幸せなようには見えない…かな?

 

わりと多くのドラマって、やはり主人公は夢を叶えていくし一等賞も獲る。
けれども「カムカム」はそこをゴールには置いていない。

それでも生きていくし、そこがゴールではなくともいろんな選択はできて、それぞれのなんらかの満足へと向かうことはできる。
これってわりとすごい。

なんかわたしたちって(「たち」って言ってごめん)、「なにかやりたいことがなければいけない」「夢はかなえなければいけない」っていうのがついあって。
でもそれって意外と苦しくない?って思ったりする。

いろんな生き方があっていいじゃん。
わたしは西洋占星術で、いろんなお客様の出生図を読ませていただくけれど、
自分自身から切り開いていく人と、人との関わりの中でこれをやるのがいいよねっていうのを見つけていく人と…タイプはひとつじゃない。

「なければいけない」は自然発生的に出るとは限らないのに、そうでなければいけないとか、
それでもって「叶えなければいけない」となると、
たとえばアイドル志望の子がたくさんいたとして、全てがデビューできるか、できたところでCDがたくさん売れるかというとそうではない。

そういえば、「カムカムエヴリバディ」の三代目の主人公、ひなたは「やりたいことがない」「なにかやろうとしても何も続かない」と悩んでいて、
好きな時代劇をきっかけに映画村の世界を知り、飛び込んでいって職員へと。

これはこのドラマの中では相当ある意味ラッキーな例だと思うのだけど、
「やりたいこと=自分自身が作り出す」でなくていいし、
ラッキーとして、ひなたの場合のそのきっかけは、たわいない「ただ好き」。

そういや映画村に入っていったきっかけも、もともとは「条映プリンセスコンテスト」へ応募したことで、…もちろんプリンセスは落選しています。

「やりたい」でなくていいし、そこからずれてもいろんな道はあるし。枝分かれした道から、また素敵な道につながることもある…よね。

わたし自身が若い時は挫折ばかりしておりまして…もともとは漫画が好きで漫画家に憧れてたけど全然絵が描けなくてですね…。
そもそも努力ができなかった。
素質なんかなかったのに、描けない自分を自分で責めていたし、他の道を考えること自体が挫折のように考えていました。

アイデンティティをそこに重ねることで得ようとしていたのかもしれない。
「何者かにならなければいけない」って曲者だな、と思ったりもする。
そこ基準でいくと、そうじゃない時に危険すぎるし、だいたいそうじゃないことの方がきっと多い。
でもそうじゃない自分だって自分だから。

まあ…まるっきりそうはなっていないけれど、わりと元気で生きてます。

 

もっと自由でいいし、適当でいいし、
好きなものを大切にしつつ、お金や生活のことも考えたり。

それぐらいに柔軟で、自分以外の世界との交流を止めなければそれで意外となにかは続いていったりするのかもしれない。
いやいや、まだまだわからないですけど。
自分のことについても、「カムカムエヴリバディ」も。
(ほんと自分自身のことについてはだいたい自転車操業で、ギャンブルのように生きています…。)

 

「カムカムエヴリバディ」のこと。
「おはぎを作っていく姿を娘に見せていきたい」と思っていた、一代目の主人公の安子については戦争や時代に阻まれて敗北し渡米。
二代目の主人公るいは、特にやりたいことはないけど、夫が病気になってトランペットが吹けなくなったところから、回転焼きを自分自身で焼きはじめる。いわゆる大黒柱はるいに。
思うことが努力してそのまんま叶うかというとそうではない、ということは徹底しているかなりイレギュラーなドラマだと思う。

一代目の安子のその後は、ドラマの中ではまだ明かされていない。
だけれど、これまでの登場人物が思わぬ展開を迎えながらも、それぞれがそれぞれの道をつくっていっているように、その後の安子もきっと自分にとってのよい道を作っていっていると信じたい(そして閉ざされた愛情がつながることを)。
「ひなたの道」という言葉が何度も何度も出てくるこのドラマならば、きっと大丈夫なんじゃないかなあって。

これはドラマのガイドブック的な…。意外と課金しています…。