「自分で自分のことを占うんですか?」問題のこと

仕事以外の場所ではじめましてでお邪魔して、
仕事を尋ねられて「占い師です」と言うと非常に驚かれます。
先方がきちんとした企業にお勤めの方であるほど…そうかも…。

そんな人間がふつうに社会の中にいるのー?という驚きと、
多くの方が描く「占い師」の人のイメージと、わたしが全然違っているからというのときっとあって(わたし自身はだいたいいつも生活感あふれる中年女性…)。

で、わりと尋ねられるのは
「自分で自分のことを占うんですか?」です。
多分、占いを予言のように捉えられていて、「自分で自分の未来を予言するの?それは可能なの?」みたいな感じなのかも。もしかしたら予知能力みたいなイメージだったりするのかな?
これは講座の時でも尋ねられます。

答えは「イエス」で「そうでもない」と両方ですね。

わたしにとって占いは星やタロットカードの翻訳みたいな感じなんです。
翻訳は知識と経験を積み重ねていった技術。
直感とか霊感は特別なものは…わからない…。あるとすれば誰にでもある、ぐらいである。
(タロットをお客さんに触れていただいていて、どなたにも今の自分に必要なものを引く力はある、という印象を受けています)
残念ながら「ぱかーんと見えないはずのものが見える」的なものではなく、「出ている象徴をよみといていく」ところから言うと、
「予言する」…ではないけど、自分のことでも「よみとく」ことは訓練を積めばもしかしたらどなたでもできます的なところで。

勉強しはじめの時って、占うのはひたすら自分です。
自分のこと、資質、起こっている事象を占って(読んで)、この星ってこうなんだ、このカードってこういうことなんだって実感を伴わせつつ身につけていく。
多くの方はそうなのではと思います。

ですが、ある程度読めるようになってきて、
欲が出てくる時があるんですよ…。「よい未来がでてくれー」みたいな。

これまでやってきて大切だと思うことは「占う時は欲を手放すこと」。
欲。
お客さんを占う時は「当てたい」「すごいって言ってもらいたい」「上手に読みたい」で。
自分が自分を占う時は「よい未来がでてくれー」…という、占われる側(お客さん)としてはそれは当然。
だけれど、占う側がそれありきでは危険というか…、それも欲…。
欲≒自分の主観が、「カードや星をよみとく」ことより大きくなってしまうとずれていくんですよね。
占う側の倫理観や蓄積してきた知識、お客さまの話を聞き取る技術の方を押しつぶしちゃう。

自分の主観よりも、目の前に出ているもの(星やカード)にフォーカスするということは、占いに対する敬虔さを持ち続けるということでもあるのかもしれない。
(その上でどうお伝えするかという話はまた別である)

もちろん自分のこと、占います。
星の動きを読みつつ、今どんな影響をうけているんだろうとか、とりあえずやっぱり気になることはさくっとカードでも占う。ざっくりこういう感じだなってのはわかる。

だけれど、自分がよれよれすぎて客観的になれない時はどなたかに占ってもらったりは、わりとします。
自分のことを言ってもらえるうれしさがあったり、誠実に占いをされている方に読んでもらいたいということだったり、占ってもらって「なるほどこうも読めるんだ…」と勉強になるということもある。
わたし自身、どなたかに大切に扱ってもらいたいという気持ちもありまして…。
自分のこと占っていきなりすてきな結果ということは正直なかなかないけれど、同じ話でも信頼できるどなたかに仰っていただいたほうがよっぽどうけいれられる…ということもある。
(あと、お客さんのことを占う時はめっちゃエネルギー使うんだけど、自分のことだとあんまりエネルギー使う気になれんということもある)

というわけで、
一番最初の問いに対する答え、
あらためて「イエス」で、「そうでもない」です。

でももともとは「自分のことがわかる」面白さがスタートで、
なんとなくわかっていても言葉にできなかったことが言葉にできるようになっていって…、
そこがなんか自分の突破口だった。占いの勉強をはじめたこと。
そして、もっと読めるようになりたくて続けちゃったんだよね。
その「もっと読めるようになりたい≒自分のことをわかりたい」はきっと終わりがないんだと思う。


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自転車に乗って買い物に行って、帰りに道に迷いまして…、森みたいなところを抜けて帰ってきました。無事。