まず、決定権を投げ出さない。
タロットの「イエス・ノー」問題について考えています。
タロットは「今の現状からはこんな流れがありそうだよ」を出すもの。
それがその人にとっての「絶対の」イエスかノーを表すものではないと思っています。
たとえば「豊かに広がりがありそう」という「女帝」というカードが出たとして、
「もっともっと広げたい、増やしていきたい」人にはうれしいかもしれないし、
だけれど「今は疲れてるから静かにすごしたい」という方がいらっしゃるなら、
そのカードを見ても「今それはちょっときつい…」となる方もいると思う。
なんとなく最近考えるのは、タロットは「こんなふうになりそうだよ」は教えてくれるものだけど、「こうしなさい」って命令しているわけではないんじゃないかな。…ということ。
カードが「こんなふうだよ」と伝えてくれるとするなら、
それをどう受け止めて、どう行動するかしないかは個人の判断でいいんじゃないか。
ていうか、自分のために自分の判断を手放さないことは大切な気がする。
というわけで、タロットカード学び中の方には、カードを見たうえで、さらなる自分のお好みも大切に。
同時に、他のどなたかを占う時でも、カードから出ていることをお伝えして、占う側が決めてあげなきゃ、って思わなくてもいいんだよ…と思っています。
相談者さんも、占う側にすべてを伝えているということはないかもしれないし(信頼関係もあるし、ご自身がそもそも問題を整理できていないことも多い、悩んでる時はそうだよね)、
占う側が相談者さんの価値観や生活パターンをすべて理解して、(自分の価値観を外して)そのまま受け止められるかというと、それも難しいと思うんです。
なので、占う側ができるのは、
基本はカードから出ていることをお伝えするところまで。
もちろん「決めてほしい」と言われる時もあると思います。
そんな時はカードを読みつつ、一緒に考えたらよいのでは。多分出ているカードは、そんな時のサポートになってくれますよ。