「どうして占い師になったのですか?」わたしの場合 お仕事編 パート4

こんにちは。
なかむらです。

少し前から時々尋ねられる「どうして占い師になったのですか?」ということについて書いてみています。

「具体的にどのように仕事になっていったのか?」編。パート4です。
現時点ではこちらが最後。
前回の分はこちらのページからどうぞ。→

2015年秋から西荻窪暮らしのいろいろていねいに、にて、友人のイケマカナコさんと「なかなかどう 月曜日のきっさとうらない」というカフェを始めます。
もともとていねいに、というお店で、金曜夜に占いをさせてもらっていたのが、
月曜日に移動&イケマさんに来てもらって「カフェ&占い」という業態に。
これは…楽しくて、多分お客さまにとても愛された場所になりました。

イケマさんは実はわたしよりかなりヤングで、
一時期バイトで入らせてもらっていた「なってるハウス」というライブハウスの先輩でした。
「たましいクッキー」というクッキーを作ってお店に時々持ってこられていたのがおいしくて…忘れられなかったんですよね。
そして愛され度がすごい。
ほっとする、ほっとさせる雰囲気を持っている方です。
占いに来てくださって、帰りにカフェでお茶をしてイケマさんのファンになって帰っていく。そんな方も多かったはず。
そうしてゆるくゆるく毎週の営業はまわっていきました。

そこから2018年は吉祥寺のイベント&カフェスペース「キチム」の併設スペースにて、イケマさんと「なかなかどうアトリエKichi 占いと人形づくり 教室も」をオープンします。
「なかなかどう 月曜日のきっさとうらない」がスライドした感じですね。

ていねいに、でのカフェはわたしからの提案ですけれど、
キチムさんでのスペースについてはいけまさんから。
ほんとご縁がご縁を呼ぶ…ほんとにそう。

この頃からお話をいただいて、個人レッスンや講座も開催するようになっていきます。
最初に個人レッスンやワークショップなどを開催したのは2013年かな?

わたしは講座などに通い続けることは時間やお金の問題もあってできなかった。
ですけれど、講座などを開催することで力を付けていった気がしています。

教えることってほんと、鍛えてくれるんです。
参加者さんからは、どんな質問が飛んでくるかわからない。
それに答えられるようにするためには、自分の頭で本当に飲み込むことが大切。これまでの知識を分解したり繋げたり、必要があれば継ぎ足したり。
それは全部自分の頭の中、自分のものになっていないと説明ができないんです。

どなたにでも分かるようにと噛み砕く作業が、自分の身に、それまでのたくさんの知識をより染み込ませてくれた。
そこに育てられた部分はたくさんあります。

二人で話して、「アトリエkiChi」という場所を手放すことにしたのは2019年年末。
まあかっこよく書くと、多分それぞれが違う発展をしていく時が来た…でしょうか。

わたし自身は、なんとなくなんとなく毎日占いをやるようになって、
仕事にもなってしまったし、たくさんの方を占いたかった。
すごく楽しかったし、もちろんお金も欲しかった。

「アトリエkiChi」は、いろんな方がふらっと来てくださった。
それに適した場所でした。
キチムさんという素敵なスペースの併設ということで知ってくださった方、なんとなく入ってみた方。
やっぱりわたし一人だけでやっているのではありえなかったであろう出会いがたくさんありました。

そうしてずっとやってきたけれど、
おひとりおひとりにじっくり落ち着いて占いのセッションができるようにした方がよいのではと考えが変わっていったんですよね。
ここ数年、地味に体調も崩したりということもありました。

ふらっと来てもらえる場所と、場所があるから来てくださるお客さまのことはすごく愛おしくて大切。
だけれどずっと自分が調子よくやっていくためには、体制を変える必要はあるのかもと思った。

今は特定の場所を持たず、ひとりでやっています。
リクエストをいただいてカフェで待ち合わせたり、個室をご希望の方にはセッティングしてお話する場をご用意する。

固定の場所を手放すことにした時、お客さまにとっては占いを受けることのハードルが高くなってしまうのではないかと怖かった。

怖かったけれど、その後もなんとなくなんとなく、ぽつぽつと占いのセッションもレッスンも受けてくださる方はいて、なんとなくなりたっています。
これはほんとうにありがたいこと。
ただ、流れを見ながら仕事のやり方を変える時はまた来るのかなとも思っています。
お客さまのニーズと自分の状態、どちらも確認しながら柔軟にやっていくのでいいのかなって。
…というか、先のことはわからん。笑。
それでもって決めなくてもいいなって今は思っているんです。

 

このあとはおまけ的な。

わたしは占いの仕事をするようになって、更生したって思ってるんですよね。
やってることはどうあがいてもおかしいんですけど。笑。

自分には何の才能もなくて、でもなにかできないかって遠いことを考えたり、でも何も努力もしなくて、人のことを妬んでばかりいてすごく不健康な感じがずーっとあった。
それでただただ疲弊してて、
どこかで人生を一発逆転させたかった。
この時点で地に足がついてなさすぎて、なんかおかしい。

でも仕事となっていくようになって、お客さんと面するとそんなことを考える余裕は全然持てなかった。いつも真剣勝負。
実際に悩んで、実感を確かめながら進むしかなかった。
それがよかったっていう気がしています。
頭で考えているだけではなくて、リアルに動いたこと。
待ちではなくて、自分自身が主体性を持って何かをする必要があったこと。

今は、シンプルに「仕事だいすき」って思えていることがわりとすごいって時々自分でも思います…。
昔のわたしからすると考えられない。
(昔はいかに楽して、仕事も残業せずに遊びに行くかとか。そんなのしか考えてなかった。)

占いを学びはじめて10年が経ちました。
いろんなことがあって、その期間の中では大変なこともあった気がするんだけど、
それを話したら人様に「どう聞いても、自分の好き勝手に生きる道を選んでやってきているようにしか聞こえない」と言われてしまい、
…むむむ、そうだよねえ…それは確かにほんとにそう、としか結局思えんわ…。ええ…。

いろいろあっても自分で納得して進んでいます。

まだまだ自分がどうなっていくのかはわからない。
わからないけど、これからもお客さまひとりひとりと向き合っていく仕事がしたい。

10年前のわたしより、多分相当元気です…。

わたしはタロットと西洋占星術の人で、
最近はじめて、自分が占い師なんだなって思えました。

あ、あと関係ないけど、もっと美人になりたいなあ。