2021年の個人的150度

ほんとうに気がついたら、なんとなくもう年末なんですよね。

最近今年のことをちょこっとふりかえったりしているんですけど、
思うのは、まあなんというかこの一年、よく生きていたな…ということ。

というのは、主に仕事のこと。
自分自身のある意味得意技的なものを封じ込まれた一年だったなという印象があるんです。

得意技というのもおこがましいけれど、
わたしがこれまで主にやらせていただいていたのは、
気軽な占いのワークショップ、
みっちりとクライアントさんの知りたいことに沿ってやっていく個人レッスンに、
対面での個人セッション、わりとみっちり。
だいたいこの3つかなと思う。

個人セッションはオンラインでもできるようになってしまったのだけど(これほんと意外となんとかなるし、みっちりできるようになるものなのです)、
オンラインと違う対面の大切なところって、場だったりムードだったり。そういったものも含むところでしょうか。
お客さんもそれを含めて求めて来てくださっていた。
占いで答えを出すということだけでなく。
わたしはそれほど正直オンラインでのオーダーをいただく方ではないので、それはそういうことなのかな、と思った。

そういう意味で正直非常に厳しい一年だったということになるのだけど、
今そんなふうに気がつくことができたのは、
本来の対面の占いの個人セッションでの面白さということを最近久しぶりに少しずつ思い出すことができはじめているから。
あの感触を思い出すことができて
本当にありがとう…って、心から思った。

あれあれって今更(!)気がついたのですけれど、
西洋占星術でいうなら、わたしの出生図の太陽(目的―主に仕事運を読む時に使う)に対して経過図(今の空模様)の冥王星が150度という角度(アスペクト)で影響を与えた一年でした。
正確には来年の1月まで影響はもう少し続きます。
冥王星は「死と再生」「限界を超える力」。そして世代の意識とも言います。

150度―インコンジャクト。
調整とか、しつけの関係と言われています。
12星座は四元素(価値観、目的)と三区分(スピード感、動き方)によって構成されているのですが、
150度の関係って四元素でも調和する部分がなく、三区分も違う。
(通常メジャーアスペクトを取る時は四元素が同じか親和性がある、そうでなければ三区分が同じか。そういったことがあってつながりを持つ、みたいなところがあります)
それでいうと自分の知らない価値観、やり方からのしつけ…でしょうか。

そして150度は90度+60度でもあります。
90度はハードアスペクトと言われていて言葉としては「葛藤」「不意な衝突」とか、60度はソフトアスペクトと言われていて、こちらは「協同」「道具」とか。
冥王星がハードアスペクトで関わると「折られる」という雰囲気になる。「折られる」というと聞こえがよくないけれど、それによってこれまでの自分にない価値観を取り入れざるをえなくなる。そうして強化していく。
ソフトアスペクトで関わった場合は「立て直し」ですね。

「折られる」と「立て直し」、その両方を同時進行でやっていた雰囲気が確かにありました。

やれることを封じ込められた、という雰囲気と、
だけれど、いろんな流れがあってコーチングの勉強をしはじめたこと。
それはひとつの立て直しにもなったと思います。

これまで心理の勉強をずっとしていたけれど、あらためてコーチングの勉強会に参加するということをしなかったら、学んだままで具体化せずに流していったでしょう。

対話だけで進めていくセッションは意外と重厚というか…。
約1時間でクライアントさんの心の旅にみっちりと寄り添う、そんなイメージがあります。ご自分で自分のことを発見したり、前に進む力があることを信じるまでの旅。
本当にまずはクライアントさんの、何らかの意志からのスタートに。
対話だけで進めていくセッションのよいところはクライアントさんが実際に話したことから進めていくこと。ご自分の言葉から、ご自分を確認していく作業、でもある。

占いは占いで、そもそもクライアントさんが迷っている時、見えなくなっている時に星やカードから出ていることを読むことで、ひとつの道筋を見つけることに繋がることがある。
お話を伺いながらも目の前に出ているもの先行でお話していく。

ツールが違うだけかもとも思うけれど、
スタートがちょっと違うという感じもする。
占いの方が少し直接的なセラピー要素があるかな、という印象を受けていて、
コーチングの方はより深く、というところがあるかな?
らくちんではないけれど、一緒に深海に潜ってなにか宝物を探しに行く、そんなイメージがあるのです。

コーチングの重厚さと、占いのよさ、ある意味の癒やしでありエンターテイメント的なところと。

そういうこともどっちもやって、どっちのよさもわかる。
それがとてもよかったことかなって。

そうそう、わたしの仕事、今年については3月からしばらくと、8月からしばらくが厳しい時期だったのだけど、
3月は立ち退きによる引越があり、その後体調を崩したんですよね。なぜか動けなくなりまして…。
だけど、そこで仕事による収入が激減したようで、逆にいろんな支援(お金的な)を受けることができて。
あと立ち退き料です。
急な立ち退きを迫られたので、ちょっと多めだったの。いただいたお金が。
それで生き延びたり、コーチングを学んだりすることができた。

もうひとつもういちど、8月に仕事が激減しなかったら、実際にオンラインでのコーチングのセッションをやろうとも思わなかったかもしれない。これは緊急事態宣言ですね。

そして今年は経過図の木星が180度で出生図の太陽に対して影響を与えた年でもありました。
木星は増やす、広げる星です。
そういう意味では折られながら、立て直しながら、自分の生き方を増やした。
そんな年とも言えるのかもしれません。
(多分。これ書いてる時点でまだ11月だから)

出生図の太陽に対して150度で経過図の冥王星が最初にヒットしたのは3月…。
去年から前哨戦の雰囲気はあったなと思います。
去年は去年で仕事がやはり封じ込められたうえに(それで往復書簡セッションをはじめた)手術をしたりで、思うように仕事できなかったというのはあったから。
だけど苦しかった、というのと格闘した感じは今年の方が強いかもしれない。
ほんと占星術はあなどれない。
細やかに具体的に何が起こるか前もっての予測はしきれないのだけれど、それでもリアルタイムで、そしてふりかえって「ああ…」と唸らされることは本当に多い。

自宅にいる時間が増えて、一時期ほぼやめていたコーヒーをまたよく飲むようになりました。