占い、次はいつ受けたらいいんですか?

「占い、次はいつ受けたらいいんですか?」
こんな質問をお客さまから受けることが時々あります。

この間もこういった質問を受けて、その場でまじめにお客さまと話し合ってしまいました。

そうですね…。
わたしが占いの時間でつかっているのは西洋占星術とタロットです。
西洋占星術は生年月日をもとにしているのでデータは一生変わりません。
そこで出せるのはその方の本質的な部分、骨組みというか…。
そこについては、きっとそのあとおみえになられてもお話できることはそんなには変わらないと思う。

今の天体の動きと照らし合わせてどんな影響を受ける可能性があるか、というお話をすることもあります。未来予測ですね。
そこについても流れそのものはそのあと読んでも変わるわけではない。
ただし予測の時点では、具体的にはどんな形でその象意的なことが起こるかというのは絶対ではないのです。あくまで推測。
としたら、少しずつ実際に起こったことをもとに、さらにその先をすり合わせて予測していく、というのはありなのかなと思います。
実際にみえてくることで、そのあらたな追加された情報をもとにより詳細にしていくみたいな。

タロットについては、
ほんとここは「The 占い」という感じですけど、タロットの肝は偶然性なのです。
「今この瞬間に」引いたものから読んでいく。
そこから読めるのは「今」の状態や心情からの近未来。Nowです。
長くて1年ぐらいまでと言われています。

…としたらいくらでも変わる。
ではあるけれど、何も行動も状況も変わっていなくても、
明日引いてみてまったく同じカードがでるとはやっぱり限らないんですよね。
そこはどうしても偶然性ですから。たとえ近い意味にはなったとしても。
それで混乱していくのはよいことではないよな、って個人的には思っています。

とりあえず少し空けようか、というか。

おすすめはやっぱり何らかの行動をされたとか、状況が変わってからとかがよいのではないかな。
その問題について、一番最初に引いたものが一番強い、というのは言われています。
悩んでいる時って、残念ながらよいカードがいきなり出るなんてことはなかなかなかったりして。
そうするとくりかえしくりかえし引きたくなる。
だけど、それで混乱するなら、落ち着いて最初に戻りましょうか、てことなのかもしれない。
(自分についてはほんとついつい引きまくって深夜になったりよくするのです)

わたし自身が占いを受けたくなるのは基本ちょっと弱ってる時だなって思っています。

そうだよねほんとそうだよねって思うのだけど、
本当に本当に弱っている時、何度も受けられるのはなんとなくおすすめできない。個人的には。

お金ということを考えるととてもありがたいのです。仕事として占う立場のわたしとしては。

だけれど、藁にもすがるの感じが強くなっている時って、そもそも自分自身の体調も崩されていたり、ご自分で思考する力が弱くなっている時だったりもする。
そうするとモルヒネみたいな…一時的には頼れても、頼り続けることで自分自身のもともと持っている力が弱まってしまう。それも一時的ではあるはずだけど…もちろん。
そんなこともあるような気がしています。
(これ、すっごい凄腕の占い師さんとかだったら全部解決できちゃうのかもしんないので、まだまだ未熟な部分のあるわたしがそう感じているだけでもあるのかもしれない)

弱ってる時、わかる。

だけれど、占いって未来予測、ということとかかわっているがゆえに。
そもそもが占いと関係なく、先のこと、先の不安先の不安をどんどん増やしていくほうに考えてしまう時ってありませんか?
そういう時に結合させてしまうことが危険性をはらんでいるというか…。
悪いことを考えつづけたりすることと結びつけることのないように。

仮に、弱っている時に受けたくなるのが占いだとして、
今が正直いきなりいろんな試練が起こるような時だとしても、
それがどんな意味がありそうなのか、そこをセットでお伝えできるようにできたら。
わかれば怖さって半減するし、それなりの心持ちも作れる。

でもその前にあんまり弱ってる時はちょっとがんばってもよく寝て、おいしいもの食べて、そして日の光も浴びてねって思う。
それができているとそんなに大変なことにはならないから。なっても好転させていく力を持てる。

なんか、こんなこと書いていると、占いのできることってなんなんだろう?って思います。

笑えたらいいんだと思うんだよね。
占いは残念ながらあくまで占いで、コンピューターではないし、データをもとにするとしても扱うのは人。そういう意味での絶対の確証ではない。
もちろん全力を尽くして占わせていただくけれど。

できればどっかでおもしろがってもらえたら。
セラピーやカウンセリングのようでもありつつ、エンタメ的な部分もあり。
予言的に求められることもあるだろうし。
研究する方にとっては研究でもあり。

占いという言葉、ジャンルひとつの中にあいまいにいろんなものが含まれている。
そこがなんていうか、表舞台に出るものでない、あやしいとされることもあったり。
だけれどその敷居の低さとか境界線のあいまいさが、占いのいいとこでもあるんだろうなって、なんとなく思ってます。
「たかが」、だけど、そのたかがの中の意外な豊かさがあるというか…。

だからわたしはこのあいまいな占いの世界が好き。
自分で自分のことを占い師っぽくないなーとすごくよく思ってるんですけどね…。

もうひとつ、占いの時間で大切なことは「お話をすること」「お話をきくこと」。
話すだけで楽になる、話せるだけで軽くなる。そういった効果って本当にありますから。
直接占いで、データを通してがっちがちにお話するのでなくとも。そこに人がやる意味というのもあるんだよね。
だからわたしたちの絶対に大切にすることはお客さまの安心安全。秘密を厳守することです。

(もしかしたらユーザーさんの夢をぶちこわすようなことばかり書いてるかもしんない。すまんというかなんというか…。でもお客さまにはしあわせになってもらいたいっていうのはいつも思ってる。)