続・タロットのカードを作る。

このようなタロットのイラストカード(はがき)を作ったことについて、
先日も書いたのですが→
もうちょっと追加補足などしていきますね。

そうそうCLIP STUDIOなるアプリを有料で導入してしまって、せっかくなら使わなきゃ、その前に練習になるかも、と考えたのがひとつのきっかけなんですけれど。

いやまあ3月後半、仕事的にめっちゃひまだったんですよね。
自由業的にはこれはやばい、と思いつつ、だとしてなにかしなきゃ、と考えたのもあったと思う。

それと、タロットの絵を描くというのは2017年ごろにも一度やってみたことがあって(これもiPad買っちゃったけど占星術アプリしか使うものない!みたいなことがおおもと)、
その時は、こういうことやるとあらためてタロットのカードの中に描かれているものについて意識が向くんじゃないか、みたいなことを考えたことがきっかけだったと思う。確か。

その時はibisPaintというアプリを使いました。
Apple Pencilをまだ持っていなかったので指で描いたり。
色も着けてみたかったけど、やり方はなんとなくわかっても当時はあまりにもハードル高かった。なので完全白黒です。
今回、Apple Pencilの登場は大きい。
色を塗るということがかなり簡単にできまして…(面倒は面倒―でも多分技術の進歩でさらに簡単にやるやり方はあると思う。本当は)。
ツールってすごい。

1枚描いてみたらもう1枚いけるかな、
2枚描いたら3枚…もしかして22枚全部描きたいかも。
いや描かないと死ねない気する…になぜか極まっていって、
作業できそうな日ってあと何日あるかなとか、としたら1日何枚描いたらいい?
多分今できる時に続けて描かないと、そのままになってしまう。
そんな気がしてしまったのです。

というわけで、うっかり絵を描く中心の数日へ突入に。
おんなじ姿勢で描き続けているから首や肩が痛くなる。&頭痛。
頭をほぐそうとぐりぐりやりすぎてどうやら側頭筋痛めるなんて事件もありました。
漫画家さんとか日々こうやって作業してるの本当にすごい。

肉体的に、プレッシャー的にはつらい。
でもなんか、描いたものがだんだん形になっていくのって、
作っていくのって楽しい。

基本は模写なんだけど、描きながら、その都度ちらっと描かれているものについてあらためて調べながら「ふむふむ」と思ったり、
タロット講座でカードについて説明している側としては
描かれているあれこれのアイテムを見ながら「ここはなくてもいいかもしれないな」と思いながら作業したり。
よりシンプルな形でまた作ったら面白いかも。
(…ですけど、当面はおなかいっぱい、ひとまずやりきった感。)

描く時に考えたことを以下に少し。
タロットはまんべんなく使うもの。
今回占い用のタロットカードを作ろうと思ったわけではないけれど、
特別な1枚を作ってはいけないと思った。

それは登場する人物に感情をこめすぎない。
そして見る人に「わたしの1枚」と思わせない…というか、
わたし自身のマインドは基本少女まんが出身なんだけど、
まんが的になりすぎてはいけない、というか。
どのカードも均一で、フラットで、読む人と適度な距離があることが大事。
ツールとして必要なことってこういうことなんじゃないか―そんなことを考えながら描いてもいました。
なのでかわいくしたくっても、まんがのようにぐいぐいっと目に光をいれるみたいなことをしない。
(要するにカードの中での主人公を作らないということかもしれない)

そして画力あがったー、と思った。
正確には画力が上がったというよりは、ツールの使い方を覚えた…。
大きいのは下書きすればいいんじゃん、と気づいたこと。
レイヤーを重ねればできるじゃんと。
(トレーシングペーパーを何枚も重ねるような使い方ができるということ)

そしてApple Pencilですよねえ…。
指で描くより思うように線が引ける…。
ほんとすごい発明だったんですよね。

この話、続きます。多分。
各カードごとに書いていくつもりです。
記憶があるうちに。

こちらが下書き。

そして下書きを見つつ、なぞったりなぞらなかったらしながら線を入れる。レイヤー機能があるとこんなことができるんですよね…(多分いまどきみんな知ってる)。
下書きの時の方がおもしろかったなという時も。

最初は眉を入れていなかったのが、
途中で方向転換。
やっぱり眉を入れようと、最初の方のカードから手直ししはじめる。
眉をいれると、それなりに整っていたお顔のバランスがくずれる。ぎゃーーー。
なので、眉を入れつつ目の位置を変えたり、顔ごと書き直したり、額の位置をずらしてみたり。ふー。

眉を描くとちょっとお顔が現実寄りになりますね。
あともうひとつ、より現実に近づけるなら本当は鼻の穴。
これは入れられなかった。

うまく言えないけれどタロットの絵はあくまでタロットの絵なのだ。
ツールとして使えるよう、まんがっぽくなりすぎても写実的になりすぎてもツールとして使いにくくなる可能性がある。


そして各々のカードについても制作時に考えたことを、少しずつ書いています。画像をご覧になりたい方もどうぞ。

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