タロットカード作成記録 「0.愚者」

「愚者」というカードはぽーんと飛び出す(だけど崖っぷちで下を見ていない)、思い切りのよさとリスキーな部分があるカードだと思う(だけど具体性はまだなく未知数)。
そしてイノセンスがあるというか…。

描きながら、洋服がペンタクルのキング(ペンタクルは物質、キングは王様)と似ていることに気がつく。
もしかしたらこの子はいいところのおうち出身で、
それを飛び出して、世捨て人みたいになっているのかなと考えたりもした。
世捨て人というと、愚者と、(捨てているというのとはちがうけれど)隠者もちょっとそんな感じかもしれない。世間と距離を置いているという部分では。
だからといってなにかすねていますということではない。

一生懸命カードを見てていねいに描くとちゃんとそれなりになるんだけどなんか面白くない。
ていねいに描きすぎるとダイナミズムみたいなものが失われるのかも。
見ながら描くと「見て描いた絵」になってしまうというのか(そのとおりなんだけど)、心というのか描いた人のパーソナリティーとか性質が入らない(気がする)。

ここについてはきちんと訓練して揺るがない技術を持っている方だと次元がちがって、また別の話になるんだと思う。
あくまで訓練もしていない、へたくそな今の自分の話。

かと言って、お客さんにお渡ししたい気持ちもあるのであんまりにあんまりだと…。
そこのせめぎあいで何枚か描いてみた。
これでいい、という満足というのはない。けど今はここでストップ。

22枚のうちの最初に描いたもので、色をつけたのもはじめて。

前にもどこかで書いたとおり、模写です。
ライダーウェイト版という、多分いちばんメジャーに使われているカードをもとにしています。
そのもとにしているカード自体、色の数が少ないんですよね。
基本の色が黄色、赤、青、緑、黒、灰色…ぐらい?
当時の印刷技術ということがあったのかな。
色の数が少なくても透明度を変えて、レイヤーを重ねると下の色も混じってちがう色みたいになる。
これ、印刷みたいでおもしろい!…とひとりでもりあがっておりました。

最初に眉を入れずに描いて、あとで描き足したいとトライしたけれど、
どうにも顔のバランスが崩れて、そこは挫折しました。
このままでいいか…。

Fool

今のところの決定。犬が犬…?りすっぽいけどゆるして…。


そのほかのカードについてはこちらから。

「0.愚者」→
「1.魔術師」→
「2.女教皇」→
「3.女帝」→
「4.皇帝」→
「5.法皇」→
「6.恋人たち」→
「7.戦車」→
「8.力」→
「9.隠者」→
「10.運命の輪」→

「11.正義」→
「12.吊られた男」→
「13.死神」→
「14.節制」→
「15.悪魔」→
「16.塔」→
「17.星」→
「18.月」→
「19.太陽」→
「20.審判」→
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